2月12日、福岡でイベントに参加してきた。
15〜25歳の中卒や経済的に困窮するユースに、食事の提供をしたり、無料の塾を行っていわゆる大検合格を目指したり、支援企業に紹介したりしている団体があるが、主催者の都合により今年3月いっぱいで活動を停止するのだそうだ。私が知ったのはその最後のイベントをやるというところで、これから私がやろうとしていることの参考にするため、ちょっと遠いけど参加してきた。
私がこれからやりたいこと。
目指したい高校や大学があるのに、家庭の事情や経済的事情で進学をあきらめ、自己否定や自己犠牲が当たり前になってしまう子どもを減らすため、そして一生生活していける活力をつけるため、農業アルバイトで学費を稼ぐシステムを作りたい。
なぜ農業かと問われると、自分自身が農業を身近に感じて育って、いろんな力をもらってきたから。
土や水や緑には命を育むパワーがあって、触れることで私たちも癒され、生きる力が湧いてくる。なにより、食べ物を育てるというのは人間の基礎であり、一生必要なことでもある。
そして、農業は一人ではできないから、自然に人のつながりができる。年齢もさまざまな人とつながることでいろんな学びがあり、成長できる。受け入れられることで安心感が生まれ、心も安定する。
確かに自然相手の仕事だからいつも順調ではないし、同じことの繰り返しでもない。しかし人生も同じ、乗り越える力も農業が教えてくれるのではないかな。
自分が不動産業界で働いた経験上、16〜19歳の未成年は一人で家を借りることができないし、行政の保護も受けにくく、生きていくうえで一番大事な時期なのに一番手薄になっている世代だと感じている。
人間の成長の過程で、10代後半は好奇心が旺盛で、いろんな学びを経て著しく成長する時期である。この時期にたくさんの人と出会い、やりたいこと、やってみたいことを経験してこそ大きな人間になると考えているが、家庭が不安定だったり、居場所がない子どもたちは必要な経験を得ることができない。このハードルがその後の人生にも影を落とし、貧困の連鎖につながっているのではないかと思う。
お腹いっぱい食べる幸せ、安心して眠れる幸せ、友達と楽しい時間を過ごす幸せ。
そんな当たり前の日常を、どの子にも与えたい。
難しいことだし、一人でできることでもないけど、やろうと思った人間が動かなければ何も始まらない。
だから、これからの人生をかけて、自分の人生は自分で乗り越えられるようなシステムを、今後の子供たちに用意してやれたらいいなと考えている。
まだまだ構想ばかりで進んでいないけど、情報を集め、形にするための手段を模索中。あと20年後に、一人でも自立させることができていたらいいな。