長男が20歳の誕生日を迎えた。現在無職で、ずっと家にいるので特別な感じは何もなかったが、その日に限って弟二人が朝早くから起きてきて、長男も珍しく早くベッドから出てきた。
うちの三男は自分たちが小さい頃の話を聞くのが好きだ。朝の7時台に、珍しく三人そろって座っているところへ「長男、誕生日おめでとう。20年前はまだ生まれてないけど」と言ったら「兄ちゃんは何時に生まれた?」と聞いてきた。
長男が生まれた時間は10:25、次男は5:27、三男は3時ごろ。長男も次男も夜中の12時過ぎからお腹が痛くなり、明け方近くに病院へ行った。三男は予定日を過ぎても出てこないので、健診の日に先生が入口を刺激したらそのまま陣痛がついてしまい、痛みがついてから12時間程度で出てきた。三人とも夜中から痛かったので全員夫が出産に立ち会い、三人三様に出産時のトラブルがあったがものともせず、無事に元気で大きく育ってくれている。
子どもが1歳なら親も1歳、と言われる。私もやっと親として20歳になった。長男はこれから成人として、親の手を借りることなく契約業務ができることになるが、当然責任も一緒についてくる。18歳で一応社会人になっている長男には、その責任についてうるさいほど説明してきた。自分が20歳を過ぎて大人になった時代と、今の20歳を取り巻く状況はまったく異なる。インターネットや携帯電話・スマホが普及する今、手軽に簡単にお金を借りたり物を買ったりできる。お金の重みが違ってきていると感じる。
日頃、金融機関でお金を貸す業務に携わっている親の私は、無知ゆえに自分の首を絞めるようなお金の使い方が当たり前になってしまっている若い世代が心配だ。もっと仕組みを知って、慎重に使ってもらいたいと常々思う。
まずは自分の子どもから、必要な知識を身に着けてもらいたいとついうるさくなっているのだが、きっといつか、その必要性が分かるだろうと思う。
来春には巣立って行く予定の長男、毎日一緒に過ごせる時間は半年を切った。夫は親子3人でお酒を飲みに行きたいと楽しみにしている。今しかできないことだもんね。長男もうっとうしがらずに、ちょっとだけ付き合ってね。