缶詰の消費期限
2014.09.28 Sunday |
家中の整理をしていて出てきた、ここに越してきた直後に準備した避難用品。幼児の下着とか、軍手とか靴下とかいろいろ入れていた中に「長期保存のきく水」と「そのままでも食べられる缶詰」があった。
缶詰は乾パン2個、チキン3個、味付きご飯(牛めし2、とりめし2、五目ごはん2)6個。生協で売っていた非常食セットだと思う。阪神淡路大震災が起こったのは長男が生まれて2か月の時だったので、幼児を抱えて逃げるために新米親はいろいろ考えていたのだ。
それはいいんだけど、これらの缶詰の賞味期限は96年となっている。日に当たらないところにあったから見た目は全く変化なく、買った当時のまま。これを捨てるとしたらどうやって捨てたらいいのか?
いろいろ調べたら、『缶詰瓶詰レトルト協会』とかいうところのサイトに「賞味期限が切れた缶詰でも、サビが浮いたり缶が膨らんだりという見るからに問題がある場合は食べられないが、見た目に変化がなければ味は少々落ちている可能性があるけど問題なく食べられる」と書いてあった。へぇー、缶詰ってやっぱり保存食なんだ。じゃあこの缶詰は間違いなく食べても大丈夫だな。
というわけで、乾パンを食べてみた。うん、味は問題ないけども子どもらに「固い!!」と言われた。最近の乾パンは食べやすい固さなのかな?昔の乾パンはこんなものだったと思うけど。
子どもが大きくなった今は、非常食としてカップラーメンを買ったりして置いておくが、賞味期限が切れる前に消費しなくちゃ、という名目で数日のうちになくなる。保存食の意味がないので買わなくなった。
今回の災害で思ったのは「火事・水害は備えをしていてもすべて失ってしまうから無意味だ」ということ。保険証券や通帳、印鑑など持って出られるようにまとめてあるが、いざというときの「いざ」はどんな場面になるのか、やってこなくちゃわからない。クラウドに情報を保存するとか、貸金庫に入れておくとか、家の中以外にも情報を共有できるようにしなきゃならないのかなあ、と考えたり。
結局、そのときにならないと正解はわからないし、「いざ」が来ない可能性のほうが大きいわけで、まあとにかくいざが来ても来なくても、自分のことは自分でできる一人前の人間に育てることが何よりで、親の務めはそれしかないな、と思うのだった。