空ヲ撮ル
定年になったら自営業が目標。ぼつぼつ更新。

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痛みはあとからやってくる                 
九死に一生を得た夫の母、助かったはいいけれど、家はもちろん車も家財も服も靴も、常日頃持ち歩いていた何もかもを失った。今は気が張っているから大丈夫だけど、そのうち気持ちが落ち込むんじゃないかと心配だった。
確かに、助け出されて2〜3日は「車はガソリン入れたばっかりだったのに」「免許証も更新したばかりだったのに」「あれもこれも買って、あんたらに持って行こうと準備していたのに」と失ったもののことばかり口にしていた。周りの人間は「もう無理、取りにいけないんだからあきらめないと」と説得するような言葉を口にするから、言われて傷ついてないかと気になった。
が、母は家を失っても、人とのつながりは失っていなかった。近くに住む親せきはこぞって会いに来て無事を喜んだし、遠くの親戚は電話をしてきて無事を確かめた。一緒に助かった近所の人たちとはメールや電話で状況報告をしあう。元から知り合いの人たちは、被災者と知るやみんなして援助物資を持ってきてくれる。母の人柄がそうさせているのは当然なんだけど、何があっても命があれば誰かが気にかけてくれてきていける。幸せだなあと思った。

心の心配は薄れたけど、日を追うごとに体の痛みが表面に出てきた。被災後数日はあざや切り傷程度だったが、関節が痛むので病院に行ったら関節がずれているとかで、今は通院治療中。やっぱり、初めはショックが大きくて気がつかなかったこともだんだんと出てくるんだろう。
被災後わりと普通の生活をしている母でもこうだから、避難所で生活している人たちの体調が心配だ。今回は被害が一部地域に集中しているため、災害後に無償貸与を申し出る民間住宅が結構あるのだが、全壊の人はともかく、一部損壊などで家で寝泊まりはできないけど心配で昼間は自宅に行くような人は、どうしても近くの避難所から離れない。母と近所だった人たちは高齢で避難所はきついし、自宅はほとんど出入りもできない状態なので、避難所になっている小学校から、避難所として提供されている高齢者向け賃貸住宅へ移動した。こういう人たちは医者と提携した施設だし、個室で暮らしているから心配が少ないけど、普通の避難所はプライバシーがないとか、空調もないから辛いとか、いろいろ大変なはず。心の痛みも体の痛みも、だんだんと後から出てくるものだから心配だ。学校も始まるから、早めにゆっくり過ごせる施設に移り住んでもらいたいと願う。
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災害見舞いのルール                 
夫が職場の有志からお見舞い金をいただいた。人数の多さと額に驚いたが、災害見舞金には内祝などしてはいけないそうだ。
災害が移らないように、という縁起かつぎとも言われるが、そもそも災害にあっていろんな物を失い、生活に困っているのを見かねて見舞いをするのだから、お返しする余裕なんかないのが当たり前。生活を立て直して落ち着いたら、「おかげさまで再出発しました」とお礼状を出せばいいという。
困ったときはお互い様だけど、災害だけはたびたび起きないでほしいなぁ。
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火災保険と一口に言っても                 
銀行の引き落とし履歴で、加入している保険会社をつきとめることができ、昨日事故受付センターに連絡をした。が、今日になって保険代理店の人から夫の母に直接電話がかかってきた。災害が起こった直後に自宅へ電話してくれたそうだが、実家の電話は鳴るけど取れる状況ではない。いくらかけてもかからないから、心配で避難所を捜し歩いていたそうだ。携帯電話の番号も伝えてはいたはずなんだけど。避難している近隣の人から話を聞いて、やっとコンタクトが取れたらしい。

母は「火災保険と車の保険に入っていた」という。銀行の履歴には同じ系列会社の生命保険からも引き落としがあり、払っていることは母も覚えていた。事故受付センターで証券など何もないことを伝え、契約内容を調べてもらったら、損保で入っているのは『火災保険』と『車の保険』と『傷害保険』だった。傷害保険に入っていたことを、母は全然知らなかったようだ。たぶん、代理店の人はきちんと説明してくれたはずだけど、よく理解しないまま署名して印鑑押したのであろうことは容易に想像できる。生命保険は窓口が違うし平日昼間しか受付していないので、母に電話してもらうことにした。

今日の午後、母が代理店の人と会って話をしてわかったのは「加入している火災保険では土砂災害の補償はできない」ということ。実は、火災保険は火災の補償しかついていなくて、よく知られる水災や雷などにも対応している火災保険は、正しくは『住宅総合保険』というものになる。私は損害保険の募集人資格取得のために勉強したからそのことは知っているが、証券も契約内容がわかるものもないのでどちらに加入しているかは知りようがない。

また、傷害保険の担当から私に電話があり、いろいろ確認してくれたのだが、この傷害保険には『携行品賠償特約』がついていた。「持ち出し家財」という言い方もあるが、つまりは自宅から何か持ち出して破損した場合に補償してくれるというものだ。しかし残念なことに、自宅の敷地内で壊れたものは対象外。自宅の敷地内で壊れたときの補償は『家財保険』がカバーする。保険自体の守備範囲が決まっている、とでも言ったらいいのかな。
なので、携帯電話もメガネも失くしたのに補償はされない。火災保険に家財も入っていたかどうかは知らないが、どちらにせよ火災じゃないと保険金は下りないのだから今更どうでもいい。

傷害保険の方は被保険者が元気だから継続される。この保険、通院したら1日目から4日目までは一般の一時金のみ、5日以上通院したら特別に保険金が上乗せされるらしい。母は土砂に飲み込まれた際あちこちを打撲し、擦り傷もあり、あとから腫れたり痛みが出たりして通院中。傷害保険に入っていてよかったと喜んでいた。これからも使える保険だが、よく考えたら今までも怪我したり、虫に刺されて腫れたりして通院していた。保険加入を知っていたら、請求できたんじゃないのかな?

生命保険は、電話して聞いたらがん保険だったそうだ。「いいのに入ってたのね―私」と母は喜んで(?)いるが、これとは別に医療共済か生命共済かに加入している。その掛け金でまとめて一つの保険に入ることもできるんじゃないかな?ちょっといろいろ整理しなくちゃいけないみたい。

※追記
 後日届いた契約内容書によると、保険は確かに『火災総合保険』だったけれども、「水災は対象外」となっていた。どうやら、川から遠くて浸水の危険がないので水災を外したようだ。しかし、実家は裏手が山で、土砂災害の危険があることは認識していた。保険代理店がどういう説明をしていたのか知らないが、土砂災害は水災でカバーされることを知っていたら、母は付帯を希望していたはずだ。さすがに私も嫁の立場で「どんな保険に入ってますか」なんて確認しないし、自分の実家ですらどんな保険に入っているのか知らない。もしかしたら、相続などを考えたら別居の親の保険内容もチェックしておく必要があるのだろうか。
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