宅建資格が変わる?
2014.07.05 Saturday |
以前勤めていた職場に営業に行ったら、なじみの社員から耳より?情報を聞いた。宅建(宅地建物取引主任者)資格が法案により変更され、「宅建士」になるらしい。「たぶん今から試験が難しくなる。きぃさん、早く受かってよかったね」と言われた。帰ってからネットで調べたら、とりあえずは大きな制度変更ではなく、名称の変更と小さな変更がいくらか決まっているだけで、大きな変更はこれから時間をかけて・・・ということらしい。これについてはいろんな見解が出ている。
私は今後、不動産を借りたり買う予定の人に中立の立場で物件を探し、家計状況に合わせてアドバイスできる仕事をしたいと思っていた。また、クレジットや消費者金融の利用で住宅ローンを組めなくなる若い人が増えているので、社会に出る前の高校生や大学生に、お金についての基礎知識も伝えられたらいいと思っている。
仕事としてはFP(ファイナンシャルプランナー)の仕事だと思っていたが、これからの改革次第では宅建士の仕事になるかもしれない。そうなると、どうやって開業しようかと悩まなくてもよくなるのかもしれない。
今の不動産業界は、ある物件を見たくてその物件を扱っている不動産屋に行ったら、そのあとずーっとその不動産屋と付き合うことになってしまう。なぜならば、不動産業は成功報酬なので成約しなければただ働きでしかない。その物件が気に入らなくても、他の物件を探して紹介して成約しなければ損になるのだ。
お客様がどういう条件で物件を探しているのかを聞き、それに合った物件を探して紹介するというスタイルで仕事をするのが仲介業だが、つきあいのある業者でなくては物件を紹介してもらえなかったり、紹介料の高いものから勧められ、お客様の意志は後回し、というのもよくあること。
私が不動産業に勤めていたとき、他の業者から意に沿わない営業をされて不満のある人を接客し、希望通りの契約をして喜ばれたことが何度もあった。今の不動産業はおかしいな、と何度も感じたものだ。
不満は借りる人、買う人だけでなく貸す人にももちろんある。今の借地借家法は借りている人が異常に強い権限があることになっているため、理不尽な要求に泣く大家さんがけっこういる。それをいいことに管理を丸投げさせて暴利をいただく管理業者もいる。儲けにならない土地に賃貸住宅を建てさせる業者もいる。いろんなことが相談できる第三者がいればいいのだが、そういう第三者を探すのはとても難しい。
不動産業界をとりあえず通り一遍歩いてみた私としては、自分の儲けに関係なくお客様の希望をかなえ、無理のないライフプランとマネープランで生活してもらえるようアドバイスをしたい。家を買うことについては、お客様の希望を聞いてハウスメーカーを紹介する業者も出てきたようだが、今住宅ローンを扱う仕事をする立場としては、まだまだ普及しなくちゃいけないと思う。
いつごろ業界が変わるかわからないけど、お客様目線の仕事ができるようになるといいな。