私はスポーツに疎い。野球はあんまり興味ない。でも、子どもたちが好きで見ているアニメ「メジャー」のおかげで、その世界についてだいぶ理解できるようになった。
今年、「メジャー」の茂野吾郎を地でいくような話が起こった。ドラフトで指名される権利を断って、アメリカで野球をしたいという選手が現れた。日本の野球界は有力選手が外国に流出するのを嫌がっているために、日本のプロ野球で経験のない選手が外国に行くのを禁止しているそうだ。しかし外国のスカウトにまでは徹底されていないので、契約が終わって帰国した選手は高校生で3年、大学生・社会人で2年、プロ野球界へ入ることを禁じるという。
はっ?バカな話だねまったく。
実力のある選手が、上を目指して強い国・強いチームに入りたいと願うのは当たり前だろう。
せっかく強いところで育った実力ある選手なのに、帰ってきても使わないとか・・・もったいないじゃろ?2年も3年も放置してたら、実力が落ちるんじゃない?そんなあほらしいことするのは野球界だけなんじゃないか?
スケートとかバレエとかクラシックとか、日本だけが活躍の場じゃないものは当然のごとく世界に出て実力を磨き、発揮している。日本としても日本人が世界で活躍するのは嬉しいことだ。なんでプロ野球はそれを許さない、認めないの?
一緒にニュースを見ていた長男が「相撲界と野球界って変」とつぶやいた。ホント、そのとおりだ。
結局、メジャーに行きたいその選手はドラフトで指名されなかった。すでにメジャーで受け入れ先が決まっているらしいその選手は「指名されなくてホッとした」と語った。ドラフトで取る方だって、イヤイヤ来られても嬉しくないんじゃないかな。チームメイトとギクシャクするのも困るだろうし。
他にも、高校生でドラフトの時期より前にメジャーから声がかかった選手がいたなあ。彼らはどうなるんだろう。大人の勝手な事情で、実力をつけて戻ってきて日本のチームでプレーしたくても、できなくなるんだろうか。